行き場の無い怒り、
何処にもぶつけられない悲しみが強く伝わってきて、
被災地では「まだ一年」なんだなと痛感した次第です。
そして福島県では放射線の問題もまだ深く影を残しています。
みんな暗い気持ちになって先が見えなくなって
辛い思いをしている方が沢山いらっしゃいます。
でも自分が被災してから神戸近郊に引っ越してきて、
新たにお友達が出来てから、思うこともあります。
その方は阪神大震災を経験されていて、一緒に神戸市内を歩いていると
震災の時はここら辺は何もなかったとか、
SOGOは半分真っ二つになったけど今は綺麗に再生したなど・・
随所で変わっていった街のことを教えてくださいます。
今、神戸がこうやって美しい良い街に変わっていったのも
ゼロよりマイナスからのはじまりだったと思います。
時が経つと変わっていくものなのですね、人も街も。
自分がストレスが溜まったり落ち込んでいた時、
良く通っていた「野蒜」という海岸は
もう松林まで根こそぎ何も残っていないそうです。
潮干狩りで楽しかったあの場所ももう何もない。
しかし、もう思い出の場所はなくなってしまったけれど、
生きていればこそ、またやり直せる。
いつかはきっと作り直せます。
どんなに苦しくとも、今、生きてる事は何よりもかけがえのないものです。
また作り出せるんですから。
震災で亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、
復興と言わず新たな東北に生まれ変わって行くことをせつに願います。
0 件のコメント:
コメントを投稿