病の床で自分が一番酷い状態の時、
そんな時に他人の心配が果たして出来るでしょうか。
私がそんな状態だったら心が一杯一杯で
他の人を思いやる余裕なんて絶対に起こらないと思います。
でも祖母は、
自分の息が十分に出来なくて、ゼイゼイ言っているのにも関わらず
私の食事を心配して「少し休んで食べてこい」と言うのです。
もう自分が凄く酷い状態の中なのに、「疲れるから、身体壊すから帰れ」と・・・
そんな気丈な祖母に、思わず涙が出て来て返す言葉が一瞬出て来ませんでした。
なんて強い人なんだろう・・・この人は
そしてなんて優しい人なんだろう
この優しさに私は何度も助けられてきました。
自分が過ちを犯した時も、母子共に苦しかった時も、
祖母の家に言っては優しさを貰って帰って来たものです。
人を思いやる心、優しさの心を持つ人はやはり世界で一番強い人。
このどこまでも優しい人を、やはり私は亡くしたくないです。
わがままでも良いから、どうか生きて。